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NHK 日曜美術館  ひとり"命"の庭に遊ぶ 画家・熊谷守一の世界 感想


『日曜美術館』
 NHK Eテレ(教育)

【出演】
 井浦新、伊東敏恵 ほか
 毎週日曜09:00-10:00 放送
 翌週日曜20:00-21:00 再放送

「ひとり"命"の庭に遊ぶ
 ~画家・熊谷守一の世界~」

 2014年6月1日放送
 2014年6月8日よる 再放送

【出演】
 ナガオカケンメイ(デザイン活動家)


【番組内容】
――かつて、東京・池袋にあった一軒家。木々が生い茂る庭の木陰に目をやると…まるで仙人のような老人が一人。その目が見つめていたのは?

雨が降って大喜びする、カエル。生き生きと鳴き声を上げるクロツグミ。忙しく働くアリ。

「これ、子どもでも描けそうに思うでしょうけど、とんでもない。このポーズ、この一つ一つが全部もう、そのものです」

――画家・熊谷守一(くまがい・もりかず 1880-1977年)。この写真も庭での一場面。

明治に生まれ、97歳で亡くなるまで、描きたい絵を描き続けました。

熊谷守一の絵にはふしぎが満載。多くがキャンバスではなく、小さな板を使っています。

一見、単純明快な線と色。見ていると温かい気持ちに包まれ、想像力が膨らみます。

「必ず何かすごい答えがあるような、ハハッ、すごい楽しいです。未来の絵って感じがしますね。ハハッ」

――ひとり庭で小さな命と心を通わせた、熊谷守一の世界。熊谷守一の展覧会が開かれている愛媛県松山市の美術館、ミウラート・ヴィレッジ。

初期から最晩年まで、
およそ 90点が展示されています。


【感想】
『単純な物こそ美しい』。わが科学の師匠、アルベルト・アインシュタイン(1879-1955年)の名言ですが、熊谷守一は、まさにそれを体現しています。

何度も何度も、繰り返しじっと観察したからこそ描けた絵。むだな物を完全にそぎ落とす絵はいわば、引き算の絵。

通常は、ここにしわがある、リンゴ何個分など、細かく細かく足していきます。

熊谷守一さんの作品を直接みたことはありませんが、いつか、鑑賞しに行きたいものです。

明治生まれですが充分、現代アート。自宅が美術館になってしまったのが残念なところです。

熊谷守一がいた庭が完全に残されていたなら、アリを探して生きたアートが堪能できたでしょうが、池袋は都会。税金の関係で難しかったのかも?

庭にも大自然があると痛感させられるし、観光地や有名な場所に行けば、名画が生まれるものではないと改めて教えられる。

ふとそんな事を省みながら…近くの公園や森を散策したいと思いました。

東間 陽一 Yoichi Azuma


2014.07.10 公開
2015.06.01 移転
2020.02.11 更新