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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
(EVANGELION:1.11)』
2007年9月1日公開
【原作・脚本】
庵野秀明
【監督】
鶴巻和哉、摩砂雪
【声優キャスト】
緒方恵美、三石琴乃、山口由里子
林原めぐみ、立木文彦 ほか
Amazon Prime Video
【感想】
『新世紀』テレビシリーズ放送時から伝説的になってしまった『エヴァンゲリオン』 の新装版。
パチンコで登場した辺りからアニメオタクだけにこよなく愛されていた『エヴァンゲリオン』が一般にもよく知れ渡りました。
一度出し尽くしたものをまた作り直すのもどうかと思いましたが、しっかり作り込んであるので良しとしましょう。
旧作はかなりオカルト傾向が強く解説サイトを読んで、ようやく意味がわかる感じです。
やはり、新約聖書のヨハネ黙示録から多くのものを取り入れている。
「3.11」から2年経ちましたが。どこか、福島の事故を暗示するものが少なからずあります。
エヴァのロボットも名前ではなく漢数字で表記。初号機・一号機、弐号機・二号機、参号機・三号機。
停電するヤシマ作戦、旧作映画の溶けていく人間。これらを全て考えると、人類進化のカギを握るのは…
震災などの厳しい試練を超えれば、輝かしい希望に満ちた素晴らしい国に日本は脱皮していくと思っています。
みんなで力を合わせてこの震災を乗り越えて行きましょう。
庵野秀明監督が昔のインタビューで、エヴァはウルトラマンをベースにしていると仰っていました。それが、印象に残っています。
【庵野秀明が生んだ型破りヒーロー
永遠の未成年 碇シンジ】
確かにエヴァのデザインもスラッとしていて、ウルトラマンに甲冑を着せたようなデザインをしてます。
『エヴァンゲリオン』が斬新だったのは今までに在ったセオリーから離れて型破りだったから、世間に受けたのかも知れない。
それまで、ロボットに乗り込んで戦う主人公といえば、髪の毛は『ドラゴンボール』の孫悟空のようにツンツンで操縦したことがないのに…
なぜか複雑なロボットを一発で使いこなし、最後に必ず戦いに勝つ、といったところでしょうか。
そう言うと、主人公の碇シンジ君も斬新。ナイーブで「生まれた時から山手線に乗ってます」みたいな堂々巡りをする永遠の未成年のような中学生。
会社の会議で「これが主人公です」と庵野監督が言って、私がマーケティング担当だったら断固反対したでしょう。こんな物が売れる筈がないと。
が、蓋を開けてみれば大ヒット。映画やアニメは何がヒットするか本当に分からない。
『スター・ウォーズ』でさえ映画評論家から酷評されていたが大ヒット。映画やアニメに
マーケティングを持ち込みすぎると良くないのかも知れません。
ストーリーはヤシマ作戦まで。エヴァ・ファンは観ましょう。シリーズで見比べるのも
面白いですね!
東間 陽一 Yoichi Azuma
sieg2039
2013.10.19 公開
2015.06.01 移転
2019.07.24 更新