『千と千尋の神隠し』
長編アニメーション映画
2001年日本製作
同年7月20日公開、上映124分
スタジオジブリ制作
【配給】
東宝/スタジオジブリ
【原題】
Spirited Away
【受賞歴】
2002年
アカデミー賞 長編アニメ賞
ベルリン国際映画祭 金熊賞
NY批評家協会賞アニメーション賞
LA批評家協会賞アニメーション賞
Amazon
【監督・原作・脚本】
宮崎駿
【出演キャスト】
柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志
沢口靖子、中村彰男、玉井夕海
神木隆之介、我修院達也、大泉洋
小野武彦、上條恒彦、菅原文太 ほか
【音楽】
久石譲
【感想】
日本が誇る巨匠、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』。ジブリも遂にデジタルを使いました。デジタルプリントを使用しても、巨匠宮崎駿にかかれば名作に。
『崖の上のポニョ』ではアナログに戻して制作したようなので、全てデジタルは余りよくなかったようです。
NHKインタビューにも「電気で作ったものは感動しない」と力説しています。
ラピュタ、その他の作品も現在よく地上波で流れていますが、手作りのアナログはやはり長く愛されるようです。
ハリウッドのCGを主体とした映画は少し時間が経つだけで、技術として見劣りするものです。
映画は技術力を誇示するものではなく、感動したり楽しむものだと裏づけています。
宮崎アニメのヒロインは男性から見たアニマ(理想の女性)ばかりでしたが、今回初めて、普通の等身大の少女の成長が楽しめるジャパン・アニメーションの傑作といえる作品。
ベルリン国際映画祭で金熊賞受賞。自他共に認める、トップクリエイター宮崎駿となりました。
2013年現在、引退宣言が出されましたが、また、うやむやになってしまうのか? 気になる所です。
講演会などを全国規模でしてほしいのですが、中々ないでしょう。熊本のジブリ・レイアウト展も鑑賞。
やはり、生原画は迫力があります! デジタルの技術もいいのですが、フルで使いこなせている人は少ないでしょう。
日本は今、危機的状況にある。そういった中、天才が、ポスト宮崎駿が出てくるのか改めて注目される。
ルネサンス期も決して、安定している状態とは言えなかった筈ですが、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチなどの天才達が固まって生まれて来ています。
天才が生まれる状況は、そんなに安定した世の中ではないような気がします。もちろん、天才ばかりに頼りきった会社や国には、問題があるのかも知れない。
傑作を生んだり科学的な大発見ができるのは、天才にしか出来ないことです。
危機的状況の中から素晴らしい人材が生まれ、日本や世界を支えられる人達が生まれてほしい。震災後、切に思う。
東間 陽一 Yoichi Azuma
sieg2039
【追記】
「スタジオジブリ総選挙」ファン投票の結果、第1位に選ばれた『千と千尋の神隠し』の全国5劇場で再上映が決定。2016年9月10日-16日に
札幌シネマフロンティア、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ天神
全国5劇場でリバイバル上映
されました(revival=復活の意)。
2013.10.08 公開
2019.05.28 更新
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writer Miyu ブログ
何度鑑賞しても新しい感動! 千と千尋の神隠し 魅力的なキャラクター 感想