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『日曜美術館』 NHK Eテレ
井浦新、伊東敏恵(司会)
毎週日曜 09:00~10:00 放送
翌週日曜 20:00~21:00 再放送
「一刀に命を込める
彫刻家・高村光雲」
2015年5月31日 放送
2015年6月7日よる 再放送
【出演】
須田悦弘(美術家)
【VTR出演】
石橋蓮司(俳優)(朗読)
――和歌山県 高野山。
この地に空海が密教の道場を開いて 1200年。2015年4月、ある 「秘仏」 が初めて開帳されました。
それは、1人の彫刻家が
命を吹きこんだ仏の姿。
毛利 伊知郎
(三重県立美術館 館長)
「高野山金堂の本尊像というのは、近代の仏像を代表する作品の1つだろうと」
作者は日本の近代彫刻の
礎を築いた仏師、彫刻家
高村 光雲
(たかむら・こううん
1852―1934年)
写実を突きつめる中から生まれた代表作 『老猿』。まさに生きているかの如く。明治という激動の時代
廃仏毀釈によって仏像が壊され、仏師として歩み始めた光雲も苦難を味わう。それでも、木彫一筋に生きる事を決意。
高村 光雲
「よし、俺は木で彫れるものなら何でも彫ろう。そして、向こうから頼んで来たものなら、何でも彫ろう」
そして、最晩年に挑んだ高野山の秘仏。高村光雲の生涯をたどり、知られざる実像に迫ります――
井浦 新
「日曜美術館です」
伊東 敏恵
「光雲といいますと、詩人で彫刻家の高村光太郎の父親でありながら、代表作 『老猿』 は教科書に載っている程、有名な作品ですよね」
井浦 新
「『老猿』 素晴らしいですよね。あの、毛の質感とか切れ味。ほんとに今にも動き出しそうですよね。どうやったら
あのような命を宿した彫刻が彫れるんだろうかという風に思いますよね」
★たまに木をたくさん積んだトラックが通るのですが、木の香りを嗅ぐと溜息が。
彫刻が売れるのは、油絵を売るより難しいでしょう。無名の男の彫刻作品を買ってくれる人が現れるのは、やはり低い確率としか(涙)
CGに走った僕も悪いのですが、『スター・ウォーズ』 に憧れる僕にとって、パソコンは彫刻刀のような物でもあります。
彫刻の世界で、廃仏毀釈はやはり暗黒史と言わざるを得ないでしょう。やってはいけない事を平気でやってしまった過ち。
古いものを極力大事にする、日本らしからぬ行動でしょう。不幸な歴史でもある。
「西洋のものが1番」
といった考え方はどうかな?
と思う所はあります。
東京国立博物館で高村光雲さんの作品を、少し鑑賞した様な気が。丁寧な作りで、ガサツで不器用な僕とは大違い^^;
彫刻のイロハがまだまだ少し触った程度なので、物凄く努力しなければ。短大で油絵・彫刻を作っていた日々が懐しい。
今は家族が居るので、しっかり働いて家族を養い、ほんの少しの時間、作品に触れる程度でしょうか。
日本における西洋との戦いは、終戦とともに敗戦しました。現代を生きるアーティストにとって必要なのは
西洋と東洋の合体で宇宙から地球を眺めるような、超視野的な視点に立って芸術作品を生む事にあります。
流動的なスケジュールで今の所、全く分かりませんが。日々、努力。
東間 陽一 Yoichi Azuma
【関連展覧会】
高野山金剛峯寺金堂
御本尊 秋のご開帳
高野山金剛峯寺金堂
2015年10/1(木)~11/1(日)
「老猿」 の展示
東京国立博物館
本館1階 18室 「近代の美術」
2015年6/2(火)~8/23(日)
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