『日曜美術館』
NHK Eテレ(教育)
毎週日曜 09:00~10:00 放送
翌週日曜 20:00~21:00 再放送
「片岡球子 輝く個性の秘密
スケッチは語る」
2015年07月05日 放送
2015年07月12日よる 再放送
【アンコール】
2015年09月13日 放送
2015年09月20日よる 再放送
【司会】
井浦新(俳優/ものづくり集団
『ELNEST CREATIVE ACTIVITY』
ディレクター)
伊東敏恵(語りも兼ねる)
(NHKアナウンサー)
【出演】
大石芳野(写真家)
土岐美由紀
(北海道立旭川美術館 学芸員)
松村公嗣(日本画家)
ほか
鮮やかな色と力強い線。強烈な印象の富士。日本画家・片岡球子の代表作です。100歳を超えてなお
精力的に描き続けた球子が生涯をかけた、傑作があります。面構と題された人物画のシリーズです。
足利尊氏に葛飾北斎。写楽。歴史に名を刻んだ人物たちを今、目の前にいるかの様によみがえらせた
個性的な作品です。実際には見る事も、触れる事もできない姿に、どうやって命を吹き込んだのでしょうか?
その謎を解く
手がかりが残されています。
スケッチです。
最新の調査から、球子の知られざる
試行錯誤が浮かび上がってきました。
北海道立近代美術館 学芸員
土岐 美由紀
「まさにその時の画家の息づかい。そこにいて、本当に手を動かしていたっていう行為の痕跡が
生々しく伝わってくる。そういう意味では本画以上に、画家が日々過ごしていた時を感じさせる」
残されたスケッチは 350冊以上。
球子がその個性を
どのように掴んでいったのかが
克明に見えてきました――
★ 100歳でも絵を描いていて、羨ましい限りの人生。そう考えると、まだまだ僕は若造です。
大正生まれ、激動の時代の中、よくぞ最後まで描き続けたものです。戦争を知らない世代の僕こそ
あなたが羨ましいわと言われそうです。落選ばかりで意気消沈された時期もあったようなので
輝かしい賞をバンバン取ることが全てでないような気がしてきました。芸術家は死の床に
臥せるまでが戦いです。死の床まで前向きになりたいものです。県の美術展に出せたのは学生の時
だけでしたねぇ。卒業後はCGに興味をもって、必死に働いて、装備を整えた時期が懐かしい。
2000年代と比べたら、現代はネットが便利になりました。ここも片岡球子先生から見たら
あなたが羨ましいと言われそうです。作品発表が現代は、ネットに画像をあげるだけになって
しまうかも知れない…それも、ちょっと寂しい気もしますが。友人知人に見てもらうより遥かに
多くの人の目にふれる事ができます。今はインスタグラムもあれば、Twitter もあります。
地球が本当に狭くなってしまいました。「ニホン」 とか 「ガイコク」 とか、狭い枠で考えずに
もっとスケールのデカイ人物に
なりたいものです。
東間 陽一 Yoichi Azuma
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