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日曜美術館 世紀末 祈りの理想郷 ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 原田マハ 感想


本文には番組の内容が含まれます。
ネタバレNGの方はご注意下さい。

『日曜美術館』
 NHK Eテレ

毎週日曜 09:00~10:00 放送
翌週日曜 20:00~21:00 再放送


「世紀末 祈りの理想郷
~ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ~」

2014年2月9日 放送
2014年2月23日
01:45~02:45 再放送

【アンコール】
2014年3月30日
2014年4月6日 再放送

【出演】
島田雅彦 (作家)

【VTR出演】
原田マハ(小説家)
姜尚中 (政治学者)
エメ・プライス(美術史家)


★貧しい暮らしの中で、祈りを捧げる漁師を描いた、『貧しき漁夫』 (1881年) が有名。戦争に負けたフランス

の最中、理想郷を描きます。フランスの国民的な画家です。東京渋谷で初となる展覧会が開かれました。

小説家の原田マハさんも、大きな影響を受けたようです。1866年(42歳) の作品 『幻想』、ペガサスを

とらえようとしています。青を基調とし、見る者を古代へと誘(いざな)う。とても繊細で綺麗な絵です。

ピカルティ美術館に、多くの作品があります。出世作に、1861年(37歳) 『戦争』。 対の作品 『平和』。

戦争がなければ、豊かな暮らしができます。1870年、普仏戦争でフランス敗北。詳しくないので調べると

パリ占拠されています。かなり荒らされたでしょう。シャヴァンヌは、聖ジュヌヴィエーヴを、神話的に描きます。

ピカソ(1881~1973年)は何度も来て絵を模写。シャヴァンヌはリアルに描くより、さらりと描いています。

自らの信念を貫きます。リアリズムより新しい、絵画表現の予言でもあります。とても抽象的です。見る者の

想像を掻き立てるのは、リアリズムではない様です。むしろ、細部は自分で想像できる部分も残すという

表現に長けていたかも知れない。
本物を見たいですね。

東間 陽一 Yoichi Azuma