NHK 日曜美術館
祈りの仏画
鈴木空如と法隆寺金堂壁画
2014年5月18日放送(本放送)/2014年5月25日よる(再放送)
【出演】 有賀祥隆(美術史家)
みうらじゅん(イラストレーター・仏像仏画マニア)
仏を描く。ひたすら描く。祈るが如く――――
明治から昭和の初めにかけて、生涯 5000もの仏の絵を模写した
仏画師・鈴木空如(1873~1946)。一番の画業は、
法隆寺金堂壁画 12面を原寸大での生涯三度の模写。
『私事は三十余年来、いのちを賭けて天命を果たすべく
壁画模写によって、仏が一尊でも殖えることを
何よりの喜びと悪戦苦闘の決心』
佐々木直子「この原寸大の模写が存在する事のそれを、
一人で描いたというものが存在する事が驚き」
まあ、ほんとによく写し取られたというかね。
何が空如さんのそれを駆り立ててたのかですね」
今から 100年も前、昼なお暗き法隆寺金堂に籠り、
1300年余りの時を超えて伝わる壁画と向かい続けた鈴木空如。
「描くことは祈り」 知られざる祈りの仏画師に迫ります。
井浦新 「大きいですね」
伊東敏恵 「いや~。ここまで大きな模写だったんですね」
井浦新 「ほんっとに目の前に壁画があるかのような。
いや、すごいですね」
伊東敏恵 「いわば、ひび割れ、その年月の経過そのままが
緻密に描かれてますよね。見れば見るほど、
なんか吸い寄せられていくような感覚にさえ
思えますよね」
カメラが無かった時代、模写は大事な事だったのかも知れない。
いまは最新のデジタルカメラで保存しておく事は可能でしょう。
しかしながら、美術学校も模写からスタートします。
先人たちの名作を模写・真似する事から、
なんでもスタートするのかも知れません。
蝋燭しかなかった時代に、暗い寺の中で模写するのは
大変なことだったでしょう。
僕も、もっとデッサンに励みたいものです^^
東間 陽一 Yoichi Azuma