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日曜美術館 民家巡歴 向井潤吉の戦後 茅葺民家を描き続けた画家 感想


『日曜美術館』
 NHK Eテレ(教育)

 毎週日曜 09:00~10:00 放送
 翌週日曜 20:00~21:00 再放送

「民家巡歴
~向井潤吉の戦後~」

 2016年02月21日 放送
 2016年02月28日よる 再放送

【アンコール】
 2016年04月03日 放送
 2016年04月10日よる 再放送

【司会】
 井浦新(俳優/ものづくり集団
『ELNEST CREATIVE ACTIVITY』
 ディレクター)

 伊東敏恵(語り兼務)
 (NHKアナウンサー)

【出演】
 橋本善八、高島外成、渡邊雄一
 (世田谷美術館 学芸部長)

 近藤久善、渋谷一志
 (白川村役場 職員)


――敗戦直後から亡くなるまで、滅びゆく民家の姿をひたすら描きつづけた画家、向井潤吉(1901―95)。

描いた民家の絵は、2千点を超えます。向井の民家は、自然とともに暮らしてきた日本人の原風景として

多くの人々に
郷愁を呼び起こしてきました。

向井 潤吉
「私は、民家を追跡するように描いてきた。それは単なる感傷や懐古ではなく、長い伝承によって

受け継がれてきた造型と
自然との融合に

計り知れぬ興味を
湧き立たされたためである」

――大きく変貌する農村の中で、土地の風土が築き上げた茅葺(かやぶき)の家を飽きず描いた、向井潤吉。

民家の絵を、向井自身の言葉とともに見つめます。茅葺民家が次々に姿を消す、高度成長の時代。

向井潤吉は、北は北海道から南は鹿児島まで、全国津々浦々を行脚し、民家を描きつづけました。

岩手県南部地方の曲がり家です。

突き出たのは厩(うまや)
馬の産地ならではの民家です。

向井 潤吉
「曲がり屋も、すっかりと少なくなった。もっこりとした厚みのある屋根に草が生え、へばりついた苔が

その耐えた
風雪の厳しさを物語っている」


★ 佐賀に祖母の家が未だにありますが、いつ崩壊してもおかしくありません。台風や大雨がくる度に

婆ちゃん家が気になります。茅葺ではないけど、古い家です。解体か補修か、いつか決断せねばならない

時期が来そうではある。九州は大雨と台風の心配だけすれば良いのですが、東北の家はもっと大変そう…

大雪が降れば、必ず雪かきをしないと、家が潰れてしまうからです。東北の家は柱がしっかりして地震にも

強いのですが、九州の古い家は、耐震性は余りなさそう。古い民家を描いて、全国各地を旅する…

うーん風流、渋い。死ぬ前に1度、1週間位でいいので、全国をフラリ、ぶらついてみたいものです♪

茅葺の屋根はコストがかかります。ある一定期間たてば、張り替えないといけないからです。村社会であれば

地域の人達が協力して、貼り直しをしたでしょうが、今は皆もう、しないでしょう。今は気密性が高い

洋式の軟派な建物ばかり。2045年頃には、コンピューターは人間の知性を超えるでしょう。すると

世の中どうなるのか、全く分からなくなります。映画 『ターミネーター』 のようにロボットが支配する時代に

なるかもしれないし、『マトリックス』 のように、バーチャルリアリティの中でしか生きて行けなくなるかも知れない。

熊本地震を体験してつくづく思うのは、家がやはり家族の基本だと、つくづく思い知らされました。

住む家というのが人間のベースです。それが、獣と知性ある人間との大きな差ではないでしょうか?

核家族が進んで今や独身、お1人様の時代。アメリカに敗けて、ここまで落ちぶれたものかと嘆くばかりです。

アメリカ人は意外と家族を大事にするもの。もう1度、家制度と家族を、問い直す必要があると感じる回でした。

人工知能が設計した家には
住みたくないかな^^;

東間 陽一 Yoichi Azuma



【関連展覧会】
「向井潤吉 水辺の情景」
 世田谷美術館分館
 向井潤吉アトリエ館

 2016年04月02日(土)
~2016年07月24日(日)



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