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日曜美術館 安田靫彦(ゆきひこ)澄みきった古(いにしえ)を今へ刻む 感想


『日曜美術館』
 NHK Eテレ(教育)

 毎週日曜 09:00~10:00 放送
 翌週日曜 20:00~21:00 再放送

「安田靫彦(ゆきひこ)
 澄みきった古(いにしえ)を
 今へ刻む」

 2016年05月01日
 09:00~09:45 放送

【司会】
 井浦新(俳優/ものづくり集団
『ELNEST CREATIVE ACTIVITY』
 ディレクター)

 伊東敏恵(語り兼務)
 (NHKアナウンサー)

【出演】
 澤田瞳子
 (歴史学者、小説家)

 鶴見香織
 (東京国立近代美術館
  主任研究員)


――古代のロマンが広がる風景。そこで生きた、人々の気配まで伝わってきそうです。古人の姿を

澄みきった画面に表した日本画家がいます。邪馬台国の女王、卑弥呼。たおやかなこの女性は、万葉の歌人

額田王(ぬかたのおおきみ)。奈良時代、山に籠って修行し、神秘的な力を操った役行者(えんのぎょうじゃ)。

描いたのは、明治から昭和にかけて活躍した、安田靫彦(ゆきひこ 1884―1978)。「天上の音楽」 と

たたえられる屈指の名作を残しました。しかし、その澄んだ画面とは裏腹に、下絵に引かれた無数の 「線」。

完璧なまでに構図を突き詰める
執念すら感じます。

川崎市市民ミュージアム
学芸員 佐藤美子

「制作手法を見ていると、あの、修行僧みたいと思ってしまうんですけど…死と背中を合わせて制作に向かっているような…」

――そして、戦争の時代。

どんなに殺伐とした空気が満ちようとも、絶えず、柔らかな古(いにしえ)の美を見つめていました。

神戸大学 増記隆介
「声高に何かを叫ぶ
 ということではないが

 時流に流されずに
 絵画として

 美しいものを描くという事に
 非常に強い意志を持っている」

――澄みきった画面に込めた
切実な思いとは?


★ 邪馬台国の卑弥呼の絵は、学校の教科書に載っていたような気がします。まさか、こんな形で

放送があるとは思っていませんでした。過去の偉人の姿を想像して描く絵には、楽しいものがあります。

僕もすきな偉人の劇的シーンや、すきな神話の神様を描きたいです。RPG ゲームが好きで、散々

やり尽くしたので、北欧神話や日本神話からモチーフを得たいとは思っています。人工知能にロボット

iPS 細胞といい徐々に、ヒトが神様に近づきつつあるように感じます。100年後は、世の中ガラリと変わって

いるように思えます。少子高齢化社会、テクノロジーをどれ位もっているかで、国力を維持できるかどうかの

瀬戸際にきているように思える。生物学の進歩もすごいので、想像上の生き物であるペガサスやユニコーン

グリフォン、ヌエなど、ヒトが新しい生き物を創る時代が来るかもしれません。20世紀、神様が死んで

21世紀、ヒトが神様になろうとしているのかも知れない…恐ろしい話ではありますが、現実は想像の上を

常に行くと思っています。安田靫彦さんのように、澄み切った美しいものを、生み出したいものです。

東間 陽一 Yoichi Azuma



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