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京都メランニコックツアー2009

タナボタラッキー

親父のクーポン券でタダで京都に行ける。
そう言われて

旅をこよなく愛する東間陽一が
旅心を揺さぶられずにはおれない。

しかも、スポンサーの親父様付きとあらば尚更のこと。

まさにタナボタのラッキーである♪

京都は2007年11月、1泊2日で旅行したのだが、

短期間では、京都を満喫したと言うには物足りないと感じる旅だった。

寺院が閉まるのは17時。

そうなると、相当時間制約のある観光となってしまう。

全部巡るのは無理だから、

当然ピンポイントで要領よく観光することが求められる。

すべての観光スポットを見て回るのは無理な話なので、時間内での観光となった。

途中、雨に見舞われた。伊丹空港で兄貴と合流。バスで京都駅まで。

ETC千円で高速が混んでいるか心配だったが、

上空から見たらそんなに混んでいなかったので大丈夫だと思った。

残念だが雨のため、いい写真は期待出来そうになかったが、

愛用のキャノンキスNを引っ提げて来た。

今回の旅行記について、見所を記しておこう。

京都の旅を満喫する絶好のスポットだ。


4月25日(土) 雨

『金閣寺』

しっとりした感じ。コケもしっかり生えている。

地球温暖化したら、京都のモミジ、コケは無くなってしまうのだろうか。

南国風の金閣寺想像図を描いてみると面白いかもしれない。

『平等院』

JR奈良線で宇治へ。

ここへは是非来たかったので、念願が叶って満足。

屋根の鳳凰二体はレプリカを置いているようで、

本物はすぐ側の展示室に置いてあった。

台風、地震などで破損した一大事の場合を想定して天災に備えているのだろうか。

文化財をまもる難しさを感じた。


4月26日(日) 小雨

『京都御所』

通常は往復はがきで申し込みが必要だが、今回は一般公開・申し込みなしで入れた。

しかしながら、やはり、何と言っても天下の京都御所。

警察犬が見回り、入る時に手荷物検査を受けた。

物騒な世の中だから、これもいた仕方ないことなのか。

貧乏クジくらい引いていいから、もっと世の中良くなって欲しいものである。

撮影意欲がそそられる絢爛豪華な建築物だった。

ちょっとしたセレブ気分。

雅楽の演奏で、親父が待っていて、

先に進んで見て戻ろうと逆走していたら、警備に叱られてしまった。

去る平成19年10月29日。天皇皇后両陛下の福岡へのご行幸があったが、

上空からもヘリコプターの厳重警備体制が敷かれていた当時の様子を思いだした。

国を担う重要な役割、立場の人間の背負う運命の重さを察するに、

意外と本人としては、普通の人になりたいのではないのだろうか、

などと思いをめぐらすことも。

自由に街を歩くこともままならない。

塩野七生先生曰く、

「地位が高くなるほど自由が許されない」

という話を思い出した。

自分の地位をよく理解していないと、

古代ローマのネロ皇帝のような悲劇に至ってしまう。

京都御所は、庭の景観が絶景。

一流の庭師の手入れであることが仕事ぶりから察せられる。

いい仕事をしている。

『東寺』

五重塔には入らず、遠くから一望。

久しぶりに親子水いらずでゆっくり寛(くつろ)いだ。





~反省会~

雨で写真撮影もいつもの調子が出ず、会心の1枚が撮れなかったのが残念!

だが、雨があり、晴れがあるのが人生だ。

自営業をスタートするので、

もしかしたら、これが最後の家族旅行になるかもしれない………

もっと親孝行すべきであるのだろうが、

中々正直になれない自分がいると痛感してしまう旅だった。

完璧に親孝行している人間の方が少ないのかも知れないけれど……

今の自分に出来る限りのことをする。

それしかない。

何事も、良い意味でマイペースでやらなければ続かないと思っている。

折りにふれ、古代ローマ史を紐解き学んでいる。

防衛に徹する内に、帝国まで成長したローマのことを忘れてはならない。

帝国をつくろうとしてローマ帝国になったのではない。

防衛とインフラ配備、敗者との同化を実践、検証の飽くなき努力の結果、

世界史上稀に見る、巨大なローマ帝国が生まれたと捉えている。

日本史においても重要な京都をはじめ、

日本の歴史と文化にももっと触れていきたい。

いつの日か、誰しも過去の存在になって行くのだから、

後世の人々の記憶に残るような男になりたいものだ。

志を高く持って、日々、努力精進していきたい。


東間 陽一 Yoichi Azuma