本文には映画の内容が含まれます。
ネタバレNGの方はご注意下さい。
『バベル』
2006年製作(メキシコ)
2007年4月28日(日本公開)
【原題】
BABEL
【受賞記録】
2006年
アカデミー賞 作曲賞
2006年
カンヌ国際映画祭 監督賞
2006年
ゴールデン・グローブ 作品賞
(ドラマ)
【監督】
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
【製作】
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
ジョン・キリク
スティーヴ・ゴリン
【脚本】
ギジェルモ・アリアガ
【撮影】
ロドリゴ・プリエト
【音楽】
グスターボ・サンタオラヤ
【出演】
ブラッド・ピット
ケイト・ブランシェット
ガエル・ガルシア・ベルナル
役所広司、菊地凛子、二階堂智
エル・ファニング
ほか
ポケモンショック
鑑賞時は光の点滅に注意
『パルプ・フィクション』 同様の短編集。ポケモンショック! 『バベル』 のクラブの光の点滅シーンで
気分が悪くなった人が続出。いわゆる、ポケモンショックと同じトラブルを起こしました。バシャバシャと
光の点滅を見るのはやはり、余り良くないようです。その辺の配慮もできないのか、映画としてもまとまりに
欠ける仕上がりで、結局何がしたいのか、何が言いたいのか、よく分からない映画となってしまったのが残念な
『バベル』 です。光の点滅には注意して鑑賞しましょう。現代はインターネットで世界中が繋がり、光の速さで
休むことなく情報が飛び交っている。あたかも、バベルの塔に全ての情報が集められている様な感じもする。
『国家の品格』 の著者
藤原正彦先生が仰るには
「英語しか言語がなくなったら
地球は無くなった方がよい」
のだと…英語は世界共通語として成立していますが、母国語もぜひ大事にしたいものです。特に、日本語の
表現には美しいものがありますし、韻を踏まなくても、日本語は詩や俳句が作れます。この歳になって余り
本を読まなくなってしまったのは残念。今は本を購入してませんが、面白い本を沢山読破したいものです。
インターネット革命
高度情報社会を生きる人類の未来
『バベル』 バラバラに配置されたこの映画。インターネット革命が起きた、アラブの春を予言するような内容です。
バラバラである世界が1つのインターネットで結ばれれば、「革命」 が起きる。「Windows95」 がインターネット元年
とすれぱ、15年後に革命が起きた訳です。サイバー空間を第5の戦場とみなしてアメリカ軍にサイバー部隊も
できた程です。現在はツイッターなどで問題写真が出て、それが炎上する事件が増えています。危ういのは
間違った情報かどうか確かめもせず、情報を鵜呑みにする人も増えたという事です。インターネットに
間違った電話が記載され、それにしつこく電話するという事も起きています。情報が氾濫し、何が正しくて
正しくないのかという、マスメディアの役割も重要になってくる事でしょう。時代が進めば、国家を揺るがす
インターネット事件も起こり得ます。今の時代だからこそ、本当にそれが正しいのか、自分の目で見てくる事も
大切になるかも知れません。高度情報社会を生きる人類が、幸福になれるといいのですが――
東間 陽一 Yoichi Azuma
|
|
感動ヒューマンドラマ
日本俳優も参加 バベル!