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NHK 日曜美術館 狩野永徳 よみがえる実像 国宝檜図屏風 東京国立博物館 感想


『日曜美術館』
 NHK Eテレ



 毎週日曜 09:00~10:00 放送
 翌週日曜 20:00~21:00 再放送

「狩野永徳 よみがえる実像
 ~国宝 檜図屏風・平成の大修理~」

 2015年03月01日 放送
 2015年03月08日よる 再放送

【出演】

【司会】
 井浦新、伊東敏恵

【ゲスト】
田沢裕賀
(東京国立博物館
 絵画・彫刻室長)

 神庭信幸
(東京国立博物館
 保存修復課長)




――東京国立博物館。この日収蔵庫から、ある国宝が運び出されてきました。

現れたのは
400年前に描かれた古い屏風。

学芸員
「表面にめくれ上がっちゃってる所もあるんですね。折り曲がっている筈の所が。

これは流れてますけど」

――長年の汚れや絵の具の剥落。満身創痍の状態。平成24年10月、この屏風の

大修理プロジェクトが
始まりました。

国宝・檜図屏風
(ひのきずびょうぶ)
(1590年)?

――身を捩(よじ)るように生える檜の大木。金箔の雲が広がる渓谷で、まるで

生き物のように枝を伸ばしています。殴り描きのような力強い筆。作者は日本

美術史上屈指の絵師

狩野 永徳
(かのう・えいとく
 1543―90年)

江戸時代の画人伝で「五百年来 未曾有」と謳われた天才絵師。戦国時代、天下人

織田信長、豊臣秀吉に重用され、安土城を始めとする建物の装飾を次々と手がけた。

(※未曾有(みぞう)=今まで1度もなかった事。極めて珍しい事。稀有(けう))

しかし、その人物像には謎が多く、檜図は永徳の作ではないとする説もありました。

それが今回、修理の過程でみつかった発見によって、『真実』 に近づきました。

見えて来たのは、死を目前にした
永徳のほとばしる情熱。

修復士
「汚れが取れて当初の表現がでて来た。今の我々の持っていた永徳観の変化。

それも我々自身
作り直さなきゃいけないなと」



【感想】
死ぬ前に天才と呼ばれてみたいものです。羨ましい! 狩野永徳と狩野英孝…

(かの・えいこう)似てます(笑) 狩野英孝さんはお笑いタレントですが。

『唐獅子図屏風』 は京都国立博物館でみたことがあります。とにかくデカくて

ビックリ! 戦国時代のワイルドさ今に伝わる! 400年も、よく持ちこたえた

ものです。保管してある場所が安全とは限りませんから。明治時代に、修復を

受けていたようですが、状態はあまり良くなかったようです。色々なところを

渡り歩いたとも。狩野派の作品がすべて世に残っていないのは本当に残念です。

戦乱天災で、消えゆく作品がでますが。カメラが発達した現代は、データさえ

残っていたら、再現することができるかも知れません。なるべくオリジナルが

残ればいいのですが、中々そうもいきません。技術をもった職人さん達が古い

作品の維持管理に努めていると思うと、頭が下がりますね。もっともっと――

数多(あまた)の作品がみたい。

東間 陽一 Yoichi Azuma


【関連展覧会】
 狩野永徳 「檜図屏風」 公開
 東京国立博物館 本館2室
 2015年02月17日(火)
~2015年03月15日(日)

「保存と修理展」 同時期開催
 東京国立博物館 特別1室


(2017年11月05日更新)




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