『日曜美術館』 NHK Eテレ
井浦新、伊東敏恵(司会)
毎週日曜 09:00~10:00 放送
翌週日曜 20:00~21:00 再放送
「みちのくの仏像
木に託した人々の祈り」
2015年1月18日 放送
2015年1月25日よる 再放送
箭内道彦
(クリエーティブ・ディレクター)
三沢厚彦(彫刻家) 出演
――トンネルを抜けると一面雪景色。冬、凍てつく寒さに襲われる東北。厳しい暮らしの中で大切に守り継がれたものがあります。
箭内 道彦
「こちらの仏様は顔が無くなっても仏様なんだっていう。そういう所に凄く惹かれてしまいますね」
井浦 新
「これはどうなってるんだ、うわ~。土着の文化というものと仏教が、見事に混じり合ったという」
東北地方は知られざる仏像の宝庫。1本の木から彫り出された仏像には、波乱の歴史や自然と生きる心が宿っています。今日は3人の旅人が東北の仏像を訪ねます。
そこで目にするのは
素朴な造形に託された人々の祈り。
三沢 厚彦
「宗派とか宗教とかバーンとぶっ飛んで、私のとか僕のとか、1人称的な感じ、家に持って帰って置いておきたい、ね?」
みちのくならではの仏像の世界へ。旅の始まりは東北の玄関口、福島。都から伝わった仏教がここから北へと広がって行った。
訪れたのは、数々のヒットCMを手がける、福島出身の箭内道彦さん。
箭内 道彦
「そうですね…僕の出身の福島にどんな仏像が在るかというのか、居るかって居らっしゃるかって考えた事もなかったですよ。
東北ならではの、福島ならではの仏像って、どういうもんなんだろうっていう。凄くもう、早く見たいです」
★九州の仏像展を福岡市博物館で観賞しました。九州も負けてません。
しかしながら、ふと思うのが、美術館・博物館に仏像・神像があって良いのかと、歳を経て少し思うようになりました。
「仏像を造った人は
美術館・博物館に展示される為に
造ったのか?」
というものです。元々お寺や神社で祈る為のものであって、美術品ではない筈です。近年、よく仏像や神像が盗まれる話を聞いて、つくづく思います。
美術品になってしまった時点で、ただの 「モノ」 に成り下がってしまったのではないか? 確かに、美しい物には価値がある。それを見ようとして人が集まる。
数多くの作品を創作出来ていない、素人に毛が生えたレベルの者ですが、やはり議論すべき時期に来ていると思います。
NHKの別番組で、国宝に指定されたものが、ブラックマーケットを彷徨うという話も知りました。仏教は元々、偶像崇拝をしていませんでした。
絢爛豪華な仏像を造るのは
確かに素晴らしい事です。
しかし、肝心の仏像を前にして祈るといった最も大切な行為が減ったから、寺や神社が力を失う結果になってしまっているのではないでしょうか?
「仏像はアートなのか」
皆さんはどう思いますか。
【関連展覧会】
特別展 「みちのくの仏像」
東京国立博物館 本館特別5室
2015年1/14(水)~4/5(日)