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ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 憧れのボスも! 石橋美術館 感想

――まずは弁明させて下さい。




4月に相方(サイト運営)ライターみゆと、福岡を巡回する予定だったのですが。熊本地震により、行けませんでした。

(4月14日前震、16日本震)

ウィーン美術史美術館、風景画の誕生展はたしか昨年、東京渋谷で展示されていたのですが、他の場所を回ってて行けず…

今回九州で鑑賞する事ができるので、とても楽しみにしていました。まさか、熊本で大地震が起きるとは夢にも思わず

余震が続く中、1人で福岡を
巡回せざるを得ませんでした。


本当はボランティアも行きたいのですが、自宅と家族を放置していく訳にも行かず。少しだけ、展覧会にいく事をお許し下さい。

東日本大震災で、明日はわが身と薄々思っていたのですが…現実になると、厳しいものがあります。

芸術の都ウィーンの風景画と銘打っただけあり、素晴らしい作品ばかり。憧れだったヒエロニムス・ボスの絵画も鑑賞できて、本当に幸せでした。

西洋絵画は自由なイメージがありますが、中世頃まで油絵を描く事ができたのは、ほぼ職人画家だけであったでしょう。

チューブ絵の具の発明がなされるまでは、絵の具を作るのは大変で、手間とコストが非常にかかるシロモノだった事でしょう。

現代はキャップを取って塗るだけで済みますが、顔料の調合とゼラチンなどを混ぜて少し塗るだけで、1日がかりでしょうね。


庶民が経済力をつけたのはごく最近の話で、それまで経済力を持っていたのは、教会と貴族だけだったでしょう。

そうなると必然的に宗教絵画が主体となり、庶民の暮らしに根ざした絵ができたのは、フランス革命以降なのかも。

モデルを雇う資金のない僕にとって、ただでモチーフを得られるのは、風景画と自画像くらいです。

そういう意味で、絶対に鑑賞したい展覧会! 美しい九州の風景画を描きたくて、創造意欲のかき立てられる展覧会でした!

もう日数がありませんが
ぜひ、石橋美術館にお越し下さい。

福岡出身、熊本在住の僕にとって
熊本は第2の故郷――

熊本の復興を
心から祈っております。

東間 陽一 Yoichi Azuma



【関連展覧会】
 特別展
 ウィーン美術史美術館所蔵
 風景画の誕生

 2016年4/2(土)~6/12(日)
※本館のみでの開催