パナソニック 汐留ミュージアム
(東京・汐留)
ジョルジュ・ルオー コレクション
(常設)
画家ジョルジュ・ルオー
(Georges Rouault
1871-1958年)
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【感想】
ジョルジュ・ルオーが来熊(らいゆう)してたことに気づいたのが10月初旬くらい。ようやく下旬に鑑賞実現!
東京にはたまに行くのですが、お台場まで行くのがだるくて時間も無いので、いつかはと漠然と思ってた…
汐留ミュージアムのジョルジュ・ルオーが何と、出張大サービスでした!
鼻血が出るほど嬉しくて、熊本県立美術館分館で開催中の「岩合光昭写真展『ねこ歩き』」とスケジュールを合わせることに。
岩合光昭さんの写真展は、11月1日(日)まで。あわせて鑑賞しましょう♪
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僕が行った当日は岩合光昭さんの写真展のほうが人が入っていて、ちょっとジェラシー。
ジョルジュ・ルオーをよく知ってる一般人は余りいないでしょう。ピカソのような分かりやすいものではないから。
敬虔なカトリック信者だからこそ描けるものです。他宗教を信仰していてキリストを描くと、どこか不自然さが出てしまうもの。
祈るように描くというのは、中々できないことです。信仰者の鑑として、ジョルジュ・ルオーにはとても清らかなものを感じます。
絵画の権利関係でドロドロしたやり取りがあったようで、気に入らぬ作品を取り戻し、焼却されてしまった(衝撃事実)。
勿体ない…保管に困るならいざ知らず、後世のために全部保管しといてほしいものです。画家にはドラマチックな人生の人が少なくない。
展覧会では絵の見えない部分のパネル説明もあり、とても良かった。こういう見えない部分も知っているのがプロの鑑定士かも。
偽物は見えない部分の情報はない訳だから、プロの間ではこういう貴重な情報がやり取りされている気がした。
野生的な強い線。繊細な信仰心。絶妙なバランスの上に成り立っているのが、ジョルジュ・ルオーの魅力。
ギュスターヴ・モローの神髄の弟子とも言えます。鑑賞後、僕も神話シリーズを描きたい想いが強くなりました。
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ギリシャ神話から日本の神様まで幅広く描きたいですねぇ。ジョルジュ・ルオーの作品は、小さいものが多いです。
プロの画家さんは大体、目立つために大きいサイズを描く事が多いです。小さくても、いいものはいい。
かたくならず
もっとのびのびと描きたい。
東間 陽一 Yoichi Azuma
2015.06.01 移転
2015.10.22 公開
2019.11.15 更新
【関連展覧会】
ジョルジュ・ルオー展
―心揺さぶる魂の色彩―
フランス絵画の巨匠
熊本県立美術館本館 1階展示室
2015年9月25日-11月23日
※月曜休館
11月23日(月・祝)開館
11月16日(月)
「障がいのある方々の鑑賞デー」
として開館
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