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長谷川利行展 生きることは絵を描くことに価するか。和製ゴッホ 久留米市美術館 感想


福岡市博物館
「浄土九州―九州の浄土教美術―」

とセットでスケジュール組み込む!
これは必須と言わんばかりに。


【この記事の内容】
・感想 東間 陽一 sieg2039
・感想 writer Miyu
・関連展覧会

【感想】
色々と試行錯誤したけど、どうも1日に回れる箇所は2~3箇所が限界ですね、それ以上は記憶に残らず(汗) ざっと鑑賞してもいいけど、それでは意味が無いような気がしてきた。

長谷川利行が活躍した時代は関東大震災と太平洋戦争、東京が焼け野原になる期間で、時代の狭間。1926年再上京、1929年世界恐慌。

再び東京に戻ってきて3年後に大不況の波を被った不運な画家と言える。油絵具と生活道具もって、帝都を彷徨う――


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格好良いと言えばいいかも知れませんが、落ち着かないでしょうね。今はネットカフェがあるからお金さえあれば便利だけど、そうでない当時は相当大変そう…

人口が多いので飲食店は充実しているだろうけど栄養は偏りそうです。山下清も 49歳で亡くなっているので放浪生活は身体に良くありません。

生活態度も褒められたものではないけど絵は最高、長谷川利行が「和製ゴッホ」と呼ばれるのもうなずけます。彼の作品の所有者は大半が個人蔵でした。


まだまだマイナーな画家なのがちょっと残念、もっと多くの人に来て欲しい。もっとどっぷりアートに身を沈めたいのですが衣食住は大事なので、生活と健康第一に仕事したいものです。

久留米市美術館の後は、栃木県の足利市立美術館で 11月13日から開催。「和製ゴッホ」長谷川利行の野性味溢れるタッチをぜひ堪能して下さい!

写真 sieg2039
   東間 陽一 Yoichi Azuma


【感想】
画像は左列が相方東間、右列が私 Miyu セレクトの絵葉書。『あまりにも画家すぎる。』『生きることは絵を描くことに価するか。』

インパクトある展覧会チラシのキャッチコピーが格好良いですねぇ…図書館で予習して展覧会へと思い画集や作品集を探したけど、マニアックなのか見つからず(涙)

展覧会へ連れてってもらい今回初めて知った、素晴らしい画家さんでした。長谷川 利行(はせかわ・としゆき 1891―1940)、通称「リコウ」。

30歳頃上京、享年49歳。1936年、二科展で樗牛賞受賞。輝かしい才能のきらめき――見どころの近年発見の大作をご紹介。《白い背景の人物》は今回の展覧会準備の段階で新発見!


2006年発見《水泳場》。2009年「開運!なんでも鑑定団」出品で話題の《カフェ・パウリスタ》。この作品は 80年近く眠っていたもので鑑定結果 1800万円、東京国立近代美術館が購入。

同番組は本物・贋作を鑑定するもので、わが熊本県菊池市でも出張鑑定がありました。2014年4月に菊池市文化会館で収録、5月に全国放送、6月に熊本放送。抽選で当選して同会館にて観覧、当時のエピソードを懐しく想い出す。

放浪癖、悲劇の画家、超速の筆さばき、街角・酒場・劇場などの現場が、長谷川利行のアトリエでした。《新宿風景》、睡蓮、ねこ…ゴッホを彷彿させる空気感。上のお花の絵葉書も私のセレクト。


カフェの絵も家賃がわりにと置いて行った程の困窮ぶりだったという。和製ゴッホと呼ばれ、後世大きい美術館で多くの人々に自分の絵をみて貰えると想像できただろうか。悲惨な最期を遂げることで逆に、人々の記憶に残る画家となったのかも知れない。

(何をもって成功といい失敗というのか、分からなくなって来る)。そんなこと考えさせられた深い展覧会でしたね、睡蓮とねこは暫く見入った。

私が撮影した虹の写真、左半分が青空、右半分が曇り空に虹でした。歌人、詩人としての側面も持ち最初は文学志してたの意外だったな。

運営・編集 writer Miyu


【2018年 巡回】

[福島展]
「長谷川利行展
―藝術に生き、雑踏に死す─」
 2018.03.24―04.22
 福島県立美術館

[東京展]
「長谷川利行展 七色の東京」
 2018.05.19―07.08(前後期開催)
 府中市美術館
 前期 05.19―06.10
 後期 06.12―07.08

[愛知展]
 碧南市制70周年記念事業
 開館10周年記念
「長谷川利行展
―藝術に生き、雑踏に死す―」
 2018.07.21―09.09
 碧南市藤井達吉現代美術館

[福岡展]
「長谷川利行展」
 2018.09.22―11.04
 久留米市美術館

[栃木展]
「長谷川利行展」
 2018.11.13―12.24
 足利市立美術館


【関連展覧会
 アクセス地図】




【初秋の展覧会めぐり】
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